Google アナリティクスのウエブテストを使いABテストをします。ABテストとは、2つのページ「Aページ」と「Bページ」のどちらが、より成果につながるのかを検証することです。このテストするメリットは、どのデザインが良いか、どのキャッチコピーが良いかなど、制作者や運用者側の主観で判断するのではなくページを見るユーザーに判断してもらい、より成果につながるページ作成をします。デメリットは、実際に公開して分析するため、時間がかかります。
今回は、ウエブテストの設定方法、分析ポイントを中心に紹介します。
目次
1. 分析をする前に
サイト(ページ)の意味合いで分析内容が変わります。それらを理解した上で分析をしてください。分析例を下記にまとめました。「テストの目標」を設定するときに参考にしてください。
2. ウエブテストを開始する
google アクセス解析の左側のメニューより、行動→ウエブテストと進み、ページ内の「テスト作成」をクリックします。
3. 新しいテストを作成
テスト名、目的、トラフィックの割合、メール通知の設定をします。
(項目の説明)
・このテストの名前 → 任意の名前です。テスト期間中は変更できます。
・このテストの目的 → 目標のセットか利用状況から1つ選びます。選ばないとエラーになります。どれを選ぶかは、サイト目的に合わせてください。
・テスト対象のトラフィックの割合 → オリジナルとテストページに割り振るトラフィックの割合です。
・重要な変更内容に関するメールの通知 → 管理者が複数いるときに利用する。
4. 新しいテストを作成の詳細オプション
すべてのパターンにトラフィッを均等分配する、テスト期間、信頼度のしきい値の設定をします。分析期間を変更したい場合は、「最小テスト期間」の設定より変更してください。
(項目の説明)
・すべてのパターンにトラフィックを均等に分配します → 3つ以上のサンプルでテストし、均等にトラフィックを分配したいときに利用します。
・最小テスト期間の設定 → テスト期間は、予測されるアクセス数(サンプル数)に応じて設定します。お勧めは2週間です。もし、2週間以内に十分なサンプルが取得でき、明確な結果が出た場合は、テストを終了してください。
・信頼度のしきい値の設定 → 信頼度がこのレベルに達するまで効果の高いページが特定されることはありません。
5. テストページの設定
オリジナルページとテストページのアドレスを設定します。ページのURLを登録すると、右側にページビューが表示されます。複数ページのテストをする場合は、「パターンの追加」より追加設定します。
(ポイント)
テストページにはオリジナルページに正規化する為のrel=”canonical”タグを入れてください。
<link rel=”canonical” href=”test.html”>
6. コードの取得と設置
ウエブテストに必要なコードを取得します。「手動でコードを挿入」をクリックし、生成されたコードをオリジナルページに挿入します。
挿入する場所は、head開始タグの直後です。場所を間違えたらエラーになるので注意してください。
7. 最終チェック
テストコードの検証をします。テストコードの設置位置、アクセス解析のトラッキング情報に問題があるとエラーになります。
(注意)
アクセス解析のトラッキングコードを外部ファイルに記述している場合は、チェックで「Google アナリティクス トラッキング コードが見つかりません」と表示されます。しかし、分析には支障なくデータの取得はできるので、この場合はエラーを無視しても問題ありません。
8. 分析結果
分析結果は、行動→ウエブテストと進み、「3」で設定したテスト名をクリックすると閲覧できます。
このABテストは、リアルなユーザーが閲覧しているので、テスト結果に大きな差が出た時点で終了してください。そして、効果の高いページをオリジナルにしてください。