今回は、銀貨の、密度を測定して銀かどうか調べてみます。用意したものは、電子秤、排水用金属ネット、糸、メガネフォルダーリング、園芸用の鉢立、ペットボトルを準備しました。電子秤以外は、100円均一で購入しました。
準備
準備するもの
ペットボトル(底の部分)、凧糸、受け皿(排水用金属ネット)、園芸用の鉢立、電子天びん
1. 最初に、ペットボトルを適当な大きさに切ります。
2. つぎに排水用金属ネットに糸を通して天秤みたいにします。
3. 園芸用の鉢立から排水用金属ネットを吊るしたら準備完了です。
測定方法
1. ペットボトルに水を入れる。
2. 金属ネットを水に沈めます。そのときにネットが容器に触れないように注意してください。また、金属ネットは完全に沈めてください。
3. 秤のゼロ補正をします。
4. 銀貨をネットにのせて沈めます。このときも、ネットが容器に触れないように注意してください。また銀貨を完全に水に沈めてください。
5. 沈めた銀貨の重量が、銀貨の体積になります。
6. 銀貨の重量を体積で割った値が密度になります。
実際にやってみよう
実際に検証しました。今回使用したサンプルは、以前洗浄した銀貨(純銀)を使用します。この銀貨は、鑑定書付の銀100%です。銀貨の重量は、「48.87g」です。
計算する
48.87 g ÷ 4.62 cm3 = 10.58 g/cm3
(結果 )
銀の密度は、10.5 g/cm3なのでだいたい一致する。他の銀貨でも同様の結果が出たので、今回の実験は成功と言える。
ちなみに銀と銅の合金の密度の求め方は、例えば、貿易銀(日本)では、銀900、銅100では、
10.49 g/cm3 × 0.9 + 8.93 g/cm3 × 0.1 = 10.334 g/cm3
のように密度と含有量(%)を掛けて求めます。
(参考)
参考までに金属の比重をまとめてみました。
金 19.32 g/cm3 |
白金 21.45 g/cm3 |
銀 10.49 g/cm3 |
銅 8.93 g/cm3 |
鉛 11.34 g/cm3 |
鉄 7.87 g/cm3 |
白銅 約8.50 g/cm3 |
ニッケル 8.90 g/cm3 |
金属の比重がわかれば、硬貨の材質が分かるので、真贋の判定の参考になると思います。良かったら試してください